第39回のFind-Your-Role-Modelでは、エーザイ株式会社の松七五三仁先生をゲストとしてお招きしました。松七五三先生は浜松医科大学卒業後、同大学で博士課程を取得し、東京大学医科学研究所に就任されました。アメリカのセントジュード小児研究所病院で4年間博士研究員としてご活躍され、帰国後は准教授として再び東京大学に勤められました。その後は、日本ロシュ株式会社、米エフホフマン・ラ・ロシュ社、アステラス製薬、米国Agensys社、エーザイ株式会社で幅広く腫瘍学研究の指導者としでご活躍されてきました。
セッションでは、大学1年生の頃から今に至るまでの道のりを、きっかけとなった出来事とともに話してくださいました。医学部卒業ならではの研究者としての強みや苦労、日本だけではなく海外でも働かれたからこそ見えた研究環境の違い、製薬会社が研究にあって最も重視しているものは何か、など貴重なお話を聞くことができました。参加者の積極的な質問に一つ一つ丁寧に応えてくださいました。臨床に進むか研究に進むか悩んでいる医学部生、海外に興味をもちつつも自分の英語力に自信がない方、製薬企業における新薬開発への情熱や取組を聞いてみたかったという方にとって今回のFYRMは有力な情報を得られる機会となったことでしょう。いろんな道があっていいと、改めて思うことができたセッションとなりました。

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