2017年度第7回目のFYRMセッションでは、ハーバード医学部附属病院及び研究機関でご活躍されているブラウン先生をお招きしました。彼はプリンストン大学を出て、2012年にニューヨーク大学クーラント数理科学研究所において計算生物学の博士号を取得し、2013年にマウント・サイナイ・アイカーン医科大学を卒業されました。その後ハーバード医学校の関連病院であるブリガム・アンド・ウィメンズ病院にて内科研修を行った後、現在血液腫瘍内科の専門内科研修をされていらっしゃいます。
セッションでは、ブラウン先生の経歴についてや、「免疫学と遺伝学を統合して進行性腎臓癌に対する個別化治療を実現する」という彼の研究テーマに関する紹介があった後、質疑応答にうつりました。とても印象的だったのは、「成功するために欠かせないこと」として紹介くださった以下の数点です。まずは、弟子を育てることに多大な情熱を注ぎ、献身的になってくれる良い指導者を見つけること：他の人に聞いたり、その指導者が世に送り出した人材を見ることで、良い指導者を判断できます。次に、色々な人生が同時に起こり得る、ということ：彼の様に、研究者と臨床医とを両立させることも可能だおっしゃっていました。最後に、歴史上偉大な人物も様々な成功を同時に成し遂げたわけではない、ということ：自分の目の前で起こっていることに集中し、研修であっても、研究であっても、全力を尽くし、訪れる機会を無駄にしなければ、気づいた頃にはたくさんのことを成し遂げているだろう、という素敵な締めくくりの言葉で、セッションは幕を閉じました。

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