修得すべき資質

Competency Achievements

世界共通言語である英語運用力はあくまでも道具にすぎず、
それに加えて真に必要なのは、常に「世界」という広い視点で考え行動し、
複雑な世界規模の保健医療問題の解決のために
様々な文化背景の相手と建設的に議論・協働できる高い教養と
知的スキル・対人スキル・リーダーシップスキルです。

「医療におけるグローバル人材の必要性」で述べた趣旨、および「目指すべき人材像」にもとづき、本プログラム修了までに履修生が修得すべき資質(コンピテンシー)を、以下のように規定しています。また、育成される人材がグローバルな舞台でリーダーとして活躍し変革を生み出すにおいて、これらの資質群が有機的に作用し機能します。

innovation in health
修得すべき資質の関係
育成される人材がグローバルな舞台でリーダーとして活躍し変革を生み出すにおいて、本プログラムで獲得する資質群が有機的に作用し機能します。

Technical Expertise

  • 基礎医学知識※1
  • 臨床知識※1
  • 公衆衛生学知識※1
  • グローバルヘルス知識※1
    地球規模の保健医療課題、それらの解決には、疾患治療に加え、疾患予防へのフォーカス、そして予防や回復を阻む様々な環境社会的要因の除去が必須である。また、先進医療だけでなく低コスト医療技術の開発が必須で、医療システム/医療保険制度の変革も要する。そのためには、基礎医学・臨床医歯学だけでなく、医用工学、社会医学、そして社会科学等、様々な学問の連携が不可欠である。このような「集学的アプローチ」で地球規模の保健医療課題の解決にあたる、それがグローバルヘルスである。このようなグローバルヘルスの領域で求められる知識と、それらを複雑な国際保健関連活動に活かせる技能を有し、自らの行動目的の観点から常に成果を分析/省察し、向上に努める姿勢を、本プログラム履修生は修了時までに修得する。
  • 関連する人文社会科学知識
    政治経済哲学に関する高度な理解を有し、それらを現実社会における健康科学関連の課題解決に活用することができるとともに、自身および自らのチームの行動目的の観点から常に成果を分析/省察し、向上に努める姿勢を有する。
  • 語学力
    TOEFL iBT 100
  • ※1:これらの系統的学習は各学科教育課程において適切な目標設定のもとに行われるため、本プログラムではそれら知識の応用・統合に主眼を置きます。

Teambuilding Functions

  • 異文化知識・対応力
    異文化知識・能力とは、「多様な文化的文脈において効果的で適切なインタラクションを行うのを下支えする認知的・情意的・行動的なスキルと特質の集合」のことを言う。
  • チームワーク
    チームワークとは、個々のチームのメンバーの統制のもとに行われる行動である(チームの課題に対する努力、他者との関わり方、チームで議論を行う際の貢献の質と量)。
  • マネジメントスキル
    公平に適切な権限を委任し、定期的に目標と照らして進捗をモニタリングする能力を有する。
  • リーダーシップスキル
    所属するコミュニティにおいて変革を起こすロール・モデルとなる。そうした行動に伴う困難への対処方法を理解している。

Critical Thinking Functions

  • クリティカル・シンキング・スキル
    批判的思考とは、ある意見や結論を受容したり案出したりする前に、問題、アイデア、アーティファクト(人間の手で作り出された物)、出来事などを包括的に探究するという特徴をもつ思考の習慣のこと。
  • 情報リテラシー
    情報がいつ必要なのかを知るための能力であり、目の前の問題のために情報を同定し、位置づけし、評価し、効果的で責任のある使用や共有を行うことができる能力。
  • 探求・分析力
    探究とは、情報に基づく結論や判断をもたらす論拠(エビデンス)の収集と分析を通じて、論点、関心事、作品(ワーク)について検討する体系立ったプロセスである。分析とは、複雑なテーマや論点についてより良く理解するために、それらをいくつかの部分に分解するプロセスである。
  • 読解力
    読解とは、「書き言葉との相互作用や関与を通して、意味の抽出と構成を同時に行う過程」である。
  • 口頭コミュニケーション能力
    自分の知識を増し、理解を深め、あるいは、聞き手の態度や価値観、信念や、行動を変えることができるような、準備された、目的をもったプレゼンテーションのこと。
  • 文章コミュニケーション能力
    文章作成(ライティング)によって自分の考えを展開・表現することである。文章コミュニケーションには、多くのジャンルと文体を使って書けるようになることが含まれる。また、多様な文章作成テクノロジーを使って書くことや、テクスト・データ・イメージをうまくミックスさせることなども含まれる。文章コミュニケーション能力はカリキュラム全体を通じ、繰り返し書く経験を重ねることによって発達する。

Creative Thinking Functions

  • 創造的思考力
    創造的思考とは、既存のアイデア、イメージや専門的知識をオリジナルなやり方で結合し統合する能力であり、また、高度な革新、拡散的思考、リスクテーキングを特徴とする想像的なやり方で思考し、反応し、作業する経験である。
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