国際競争力のある修士課程プログラムを創るための指南書
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2.1.6 上記を踏まえての基本戦略とビジネスモデルの決定また、強み・弱みとともに、マクロ環境分析などの結果から導かれる今後の脅威(threat)と機会(opportunity)に関する知見を用いてSWOT分析・TOWS分析(図2.7)を行うことにより、脅威を乗り切り、機会を最大限利用するために、いかに弱みを克服し、強みを活かすか、という戦略の検討が可能になります。以上のように、自社・自事業が置かれた環境(経営環境)の綿密な分析を経て初めて、競合相手に対して優位に立つための戦略の策定が可能となり、それにもとづきビジネスモデルの4要素および基本戦略が決定され得るのです。それでは次項にて、ここで紹介した分析のそれぞれについて、東京医科歯科大学MPHプログラムなどでの分析例を示しながら詳しく説明します。2.2 各要素の事例と解説この節では、戦略策定プロセス体系として示した以下の要素につき、解説するとともに、今回インタビューさせていただいたプログラムの中でのグッドプラクティス事例を紹介します。• マクロ環境分析• 業界構造分析

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