2.2.3 競合分析用いて業界構造分析を行ったわけではありませんでしたが、関係教職員のインタビュー結果を踏まえ、計画当時の業界構造分析内容を5Forces分析フレームワークに後から当てはめてみたのが図2.9です。分析の結果、国際機関やアカデミアなどへの就職は英米トッププログラム卒業生が有利であるものの(買い手の交渉力)、売り手の交渉力、新規参入者の脅威、代替品・サービスの脅威はそれほど大きくないと結論づけられました。なお、5Forces分析の中心にある競合他者脅威の分析結果は2.2.3で紹介します。東京医科歯科大学MPHプログラム計画時には、競合相手を把握し、自プログラムのポジショニングの取り方を検討する目的で、図2.4で提示したバリューチェーン構成要素ではなく、以下の5項目につき、全公衆衛生学修士課程プログラムを4つのカテゴリーに分類して比較分析を行いました(図2.10)。• 応募者の出身地域(市場)• 国際機関への卒業生輩出力• アカデミアへの卒業生輩出力• 履修に際しての離職の必要性• 履修生の経済的負担
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