3.1.7 ⑦学生支援3.1.8 ⑧変革への抵抗3.1.9 自走化画されるという手順で進められていました。この場合、当初の財源確保には問題はありませんが、補助金事業終了後のプログラム維持のための財源確保が大きな課題となります。これについては⑨自走化に詳しく記載します。東京医科歯科大学MPHプログラムも、SGUの一環として企画運営されたプログラムであり、自走化が課題です。履修生は、修士課程プログラムにとって大変重要なステークホールダーです。履修生の意欲が教員や事務職員のやる気をかき立て、履修生からのフィードバックがカリキュラム改善を可能とし、履修生の満足度が応募者増につながり、履修生の卒業後の活躍がプログラムの認知度および価値向上につながります。従って、まずは意欲の高い応募者を選抜し、入学後は質の高い学習機会を提供し履修生の意欲をさらにかき立て、カリキュラムに対するフィードバックを履修生に能動的に求め、また履修生の就学および生活上のニーズを把握し適切な支援をタイムリーに提供し、キャリア構築支援を提供し、卒業後もお互いが刺激し鼓舞しあえるコミュニティを構築してあげるべきです。東京医科歯科大学MPHプログラムでは、計画的にカリキュラムに対するフィードバックを得るとともに、海外からの留学生の就学/生活支援を行う専門部署を大学として設け、サポートしています。また、卒業していった留学生のネットワーク構築も進めています。国際修士課程プログラムの新規開設に際して、英語で授業や研究指導を行うことについての教員からの抵抗が、そして英語で教務的支援を行うことについての事務職員からの抵抗が経験されたプログラムもありました。そのようなプログラムを成功に導いたのは、多くの場合、機関執行部の強いリーダーシップや、履修生の学習に対する意欲でした。3.1.6財源確保で述べましたように、今回インタビューさせていただいたプログラムのいくつかは省庁補助金事業の一環として企画運営されており、補助金事業終了後のプログラム維持のための財源確保、すなわち自走化が大きな課題です。特に教員雇用に補助金が使われている場合は、補助金事業終了によりプログラムが存続の危機を迎えてしまいます。幸い東京医科歯科
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