ただ、今後のプログラム維持可能性がそれら機関の方針変更などに左右されうることに加え、事業拡大余地が限定されてしまうという点で、諸刃の剣ともいえます。以上の5点は、効果的な戦略やビジネスモデルの策定とともにプログラム成功のために非常に重要な要素であり、これから国際修士課程プログラムの開設を計画される機関は、是非参考にされることを推奨します。⑤ 教職員からの抵抗を乗り越える組織文化の醸成国際修士課程プログラムの新規立ち上げに際しては、英語で授業や研究指導を行うことについての教員からの抵抗や、英語で教務的支援を行うことについての事務職員からの抵抗が必至です。そんな中、プログラムを成功に導いたのは、執行部のビジョン共有とリーダーシップ/ロールモデリング、世界中から応募してくる優秀な学生達の学習に対する熱意、それに応えてあげたいという教職員の熱意でした。
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