国際競争力のある修士課程プログラムを創るための指南書
63/73

教員・職員間の指揮命令系統の欠如職員は国際部門の所属、教員は医学部傘下の分野に所属していたため、両者の間に指揮命令に関する関係がなかったことも、お互いが不信感・敵対心を抱くに至った要因の一つであった。後に指揮命令関係が整備された。教職員間コミュニケーション不足による相互不信/敵対前述したように、プログラムの立ち上げフェースでは、教員・職員間の会議や情報共有機会が定期的には設けられず、双方の事情を含む意思疎通が十分には行われず、お互いが不信感・敵対心を抱くに至った。しかし、それぞれの強い使命感/情熱(「学生は悪くない」、「さまざまな国から学びにきてくれる学生にむくいたい」という思い)、「高い質を追求する」という共通した価値観、それぞれにおける強い団結/結束などにより、乗り越えることができた。後に、国際部門長の仲裁のもと、教員/職員の定期コミュニケーション機会が創出された。

元のページ  ../index.html#63

このブックを見る