#あしなが奨学金https://iist.hosei.ac.jp/2022/09/29/iist-daddy-longlegs-scholarship-4/ 4-2. 個別問題対処変革への抵抗総長のビジョン前総長の未来像・ビジョンがあり、それを実現するために、教員、事務を含めた様々なステークホルダーがプロジェクトに加わり、問題を解決していく体制が構築された。国際化のためには教職協働が重要であることを全学で共有した。現在も英語学位プロジェクト会議を定期的に開催し、各プログラムの運営状況を情報共有し、より良い運営となるよう努めている。ディレクターのリーダーシップIIST開設時のディレクターは副学長であったこともあり、推進力のある教員であった。ディレクターが先頭に立って取り組み、関係する教職員をうまく巻き込みながら、運営していった。職員の変化開設当初は英語対応への負担が危惧されたが、大学の方針ということで、構成員として協力していった。以前は、全学で取り組むべき翻訳案件なのにIIST関連部署だけで対応しなければならなかったりしたが、徐々に様々な部署で協力者が増え、仲間を増やしながら対応できるようになってきた。このきっかけや工夫としては、漠然と「英語対応してください」では相手も動きづらいが、具体的に見える形で「学生が困っている」など、課題を明確化して優先順位をつけて相談していくことが挙げられる。また、「仕事は増えるけれどもやらなければいけない」ということをベテラン職員が自ら率先して動き周りの職員に提示するなど、リーダーシップを発揮した。各担当者も実際に仕事をしながら、学生からの「ありがとう」の感謝の言葉など、小さなことの積み重ねにより少しずつモチベーションが上がり、お互い助け合いながら業務に取り組んでいる。自走化SGU終了後のプログラム存続が大学により認められ、専任教員もその後継続することになっているが、自走化は今後の課題である。 留学生と日本人学生の混在による教育効果の低下IIST学生が授業にひとりでもいたら授業を英語で実施するというルールがあり、それにより英語が上手でない日本人学生の学習到達度が下がってしまうことが懸念される。日本人学生がIIST学生と関わることで、異文化や多様性への理解を育むなど、共に成長できる環境を整える必要がある。
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