Health Sciences Leadership Program 近況報告

HSLP_150107

第2学年のHSLP履修生は今年度「Global Perspectives(GP)」という科目において、Global Healthという大きなテーマのもとに学習しています。 1月7日のセッション(GP3 第10回)は、本学卒業生であり、インペリアルカレッジ・ロンドン公衆衛生大学院でMPHを取得され、現在相馬中央病院内科診療科長でいらっしゃる、越智小枝先生をお迎えしました。健康の社会的決定要因について、福島県の原発事故を切り口に、放射線被曝による発癌リスクと長期に及ぶ屋内生活や避難を強いることによる身体的(例として骨粗鬆症の増加)・精神的・社会的健康被害を比較し考察するという、双方向授業が行われました。その中で放射線は、喫煙、肥満、不健康な食事、空気汚染、精神的ストレスなど数ある発癌リスク因子の一つにすぎないこと、これらの因子を全て避けて生きることはできず、個人が「選択」すべきものである、というメッセージに多くの学生が興味を示し、活発な議論が展開されました。そして、公衆学的視点の重要性や将来のヘルスサイエンスリーダーとしての責任についても貴重なアドバイスをたくさんいただきました。本学卒業生で、福島にて忙しい勤務の中アカデミックな活動を行い、世界にむけてメッセージを発信している越智先生の今後のますますのご活躍を楽しみにしています!



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