
世界に羽ばたくスタート地点
HSLPは、私のキャリア選択に大きな影響を与えた講義でした。履修当初は、英語力の向上を期待していましたが、実際に履修してみると、HSLPでは国際保健の様々なテーマについて仲間と議論することに主眼が置かれており、英語力の向上は副産物でした。また、国際的に活躍したいと願う学生同士、切磋琢磨する環境と、それを全面的にサポートしてくださる体制がありました。私自身、WHOで働く機会に恵まれるまでの間、何度も試練がありましたが、その度に指導教員の先生やHSLPの仲間の存在に励まされました。 HSLPには、失敗を恐れないチャレンジ精神を奨励する文化があります。HSLPは、これからも、学生のみなさんが世界に羽ばたくスタート地点であり続けると確信しています。
HSLPという、挑戦の土台
HSLPのカリキュラムを通じて、国際医療や社会課題への理解を深める中で、「医療者として国際社会とどう関わっていくか」という視点を自然と持てるようになりました。しかし、それ以上に私がHSLPで強く感じたのは、「挑戦を前提とした成長の場」であるということです。 “Comfort is the enemy of progress.”──この言葉の意味を、私はHSLPでの経験を通して実感しました。失敗を恐れずにチャレンジすることが尊重される文化、さまざまな価値観やビジョンを持った仲間たちと高め合える環境。HSLPは、そんな開かれた雰囲気と知的な刺激に満ちています。Comfort zoneから一歩踏み出し、自分の限界に挑み続けられたことが、大きな成長につながったと感じています。 今、医療者のキャリアは臨床や研究にとどまらず、企業、政策、教育、さらには創作など多岐にわたっています。そしてその活躍の場は日本に限らず、世界へと広がり続けています。そうした変化に柔軟に対応できる力が求められる今、HSLPは、医療人としての土台を築くための、まさに時代に合ったプログラムだと感じます。専門性と多様性のバランスが求められる現代において、その価値はこれからさらに高まっていくはずです。私自身、HSLPがあったからこそ、今の自分があると心から思っています。これから医学や歯学の道を目指す皆さんにとっても、HSLPは新しい可能性の扉を開いてくれるはずです。