第56回(2020年度第3回) “Find-Your-Role-Model” Session が開催されました

2020年第3回目(通算56回目)となるFind-Your-Role-Model sessionでは、2017年より国際連合日本政府代表部参事官として勤務され、2020年7月に任期を終えて帰国なさった後、現在外務省国際保健政策室長としてご活躍されている江副聡先生をゲストにお招きしました。

江副先生は、初期研修後に厚生労働省に入省され、その後ハーバード大学で公衆衛生学(MPH)・公共政策(MPA)を学び、障害保健福祉部精神・障害保健課、スイス・ジュネーブの国連合同エイズ計画(UNAIDS)にて勤務されていました。その後国際保健企画官を経て、国連代表部参事官として、首脳級の国連総会結核ハイレベル会合(2018年)及び同UHCハイレベル会合(2019年)を含むグローバルヘルス等様々な取り組みをリードされました。

セッションでは、まず江副先生のご経歴、特にMPH/MPAについてはその違い及びリーダーシップ論を例に学習内容についても詳しくお話し頂きました。続いて、先生が取り組まれている国際保健外交について、その中でも日本が主導した国際総会UHC(Universal Health Coverage)ハイレベル会合についてご説明頂きました。この会合では、2030年までにすべての人に基礎的医療を提供し、医療費による貧困をなくす旨の宣言が承認されましたが、マルチ外交におけるアジェンダ推進の成功要因として首脳レベルのコミットメントが必要なこと、日本は平均寿命・健康寿命が長くUHCを維持しているからこそ説得力が生まれること、等の知見をご共有頂きました。更に、新型コロナの感染が拡大している今こそUHCを達成することが大切である、と強く語ってくださいました。

また、ひとえに国際保健といっても国境なき医師団など現場で活躍する人もいれば、江副先生のように政策を立ち上げ大きく世界全体を導いていく立場もあり、自分がどのレベルで関わることでやりがいを感じることができるかを考えることが大切である、というアドバイスを頂きました。お時間の限られている中、参加者の質問にもお答え頂き、私たちにとって国際保健について、そして将来について考える素晴らしい機会となりました。

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2020.10.26_Dr. Satoshi Ezoe_FYRM Flyer(JP)
日時:

2020年10月26日(月) 19:00~20:00

ゲスト:

江副 聡 先生

外務省 国際保健政策室長
前国連日本政府代表部 参事官

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