2021年度第1回目（通算60回目）のFind- Your-Rolwe-Model Sessionでは、本学の卒業生であり、昨年度までに本学にて助教でいらっしゃった、現在徳島大学大学院医歯薬学研究部再生歯科治療学分野教授の保坂啓一先生をゲストとしてお招きしました。

保坂先生のお話の中で、徳島大学の教授戦への出馬判断を含め、これまでのキャリアにおける様々な分岐点において、周りの恩師の方々に相談をし、自分の中で議論をし尽くした上で、最終的に自分で決断をされてこられ、そしてそれら決断に全く後悔がないとおっしゃっていたことが印象的でした。また、研究の道を選ばれた際には、学生時代にお世話になった先生方の姿に感銘を受けたことが大きく影響したこと、大学院在学中米国ジョージア医科大学への留学を決めたときは、海外への興味が影響したこと、などもお話しくださいました。

保坂先生はキャリア形成を通して、「依頼された仕事は断らずに、受けたからには全力で挑むことや、間違ってもいいからとりあえずやってみる、何もしないことが最もしてはならないことである」ことを、学び、そして心がけられて来られたとお話くださいました。これからキャリアを築いていく私達にとって、大変重要なアドバイスとなりました。

また、アカデミアにおけるキャリア形成に大切なことして、業績と外部資金獲得を挙げられていました。そのためにも普段から依頼された仕事は断らずに全力で取り組んでいたことで、教授になるための業績を積むことができたそうです。普段の行動の積み重ねが教授になるという大きな夢につながるのだと、改めて実感いたしました。

教授というポジションに就かれたことに満足せず、分野を発展させ、そして歯科医学・歯科医療を発展させるために、高い意識をもって取り組んでいらっしゃる保坂先生の姿に、参加者は強く刺激を受け、そして活力をいただきました。