第61回(2021年度第2回) ”Find-Your-Role-Model” Sessionが開催されました

2021年度第2回目(通算61回目)となるFind-Your-Role-Model Sessionでは、本学口腔保健学科を卒業され、現在京都大学大学院医学研究科社会健康医学系の社会疫学SPD特別研究員の木野志保先生をゲストとしてお招きしました。

木野先生は口腔保健学と社会福祉学の双方が学べることに惹かれ本学口腔保健衛生学専攻に進学され、双方をいかせる領域として予防医学に着目されました。そして、修士課程において、社会経済的要因が健康格差に影響を及ぼすことを学び、同要因に起因する健康格差の是正のために国ができる役割を研究するべく、博士課程進学を決意されました。

同課程進学先が大きなキャリア分岐点だったそうですが、国内外の複数機関が候補にあがり悩まれた際に、最後は「どこでするのか」ではなく「何をしたいのか」を考え、「健康格差に対して国ができる役割を研究したい」ことから、健康格差の是正のために国レベルでの介入を積極的に行っている欧州(英国)を選択されたそうです。

その後、健康格差の是正策としての平等(equality)的手法と公正(equity)的手法のうち、後者の有効性の分析を目的として、オバマケアが導入され数年が経過した米国(ハーバード大学)でポスドクとしてキャリアを積まれた後、特に貧困層の健康リスク管理が重要であるとの認識に至り、現在は日本の生活保護受給者を対象として、健康格差是正のために社会ができる役割を探る研究を続けていらっしゃいます。

口腔衛生学、社会福祉学、公衆衛生学を学び研究をされてきた経験を踏まえ、様々な専門領域からの視点を持つことにより問題分析に幅と深さが生まれ、また新しい研究領域の開拓にもつながると教えてくださいました。また、日本で学士過程を学んだ後に海外の大学院に進学することは今でもまだ稀有ですが、キャリアの早期に海外のレベルを認識することには大きな意義があったと教えてくださいました。学生に向けては、時間がある学生時代に語学力を向上させ、また自分の進路選択に関しては教員や留学生を含む大学院生の方々からも積極的にアドバイスを得るよう、助言くださいました。

最初から今の形での活躍を見据えて敷いたレールの上をたどってきたのではなく、キャリアの分岐点では常に「自分が何をやりたいのか」を考えて、それに突き進んできた結果として今のご活躍があり、これまでの決断には全く後悔していない!と語っていらっしゃった木野先生に、大変大きな刺激を受けた、有意義な夕べとなりました。

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2021.7.6_Dr. Shiho Kino_FYRM Flyer(JP)
日時: 2021年7月6日(火) 12:00〜13:00
ゲスト: 木野志保 先生
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系 社会疫学SPD特別研究員
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