シリーズ第29回目となる2016年11月1日のセッションでは、現在宇宙航空研究開発機構（JAXA）Flight Surgeonである松本暁子先生をお招きしました。松本先生は本学医学部医学科卒業後、神経内科医として臨床経験を積まれ、生化学の博士号を取得した後、宇宙開発事業団に入社、米国大学院で航空宇宙医学修士号を取得され、山崎直子飛行士、若田光一飛行士、油井亀美也飛行士の Crew Surgeon (専任医師)他、JAXA Flight Surgeonとして数々の有人宇宙ミッションをサポートしてこられました。先月まで国際宇宙ステーションに滞在していた大西卓哉飛行士の精神心理医学支援にも携わっている他、宇宙医学分野での国際ワーキンググループの議長として国際調整も行っていらっしゃいます。
セッションでは、flight surgeonについてのご説明の他、実際の先生のご経験を踏まえながら、様々な宇宙開発に携わるお仕事についてのお話、さらにこうした職業を目指すにあたり大切なことを教えて頂きました。またセッションには、実際にflight surgeonや宇宙飛行士を目指している方も参加されていました。質疑応答の際、先生からはお一人お一人に対する具体的なアドバイスの他、本学から航空宇宙開発に携わる人が増えると良いですねという励ましのメッセージを頂くことができ、大変夢のある、有意義な時間となりました。

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