第47回(2018年度第6回) “Find-Your-Role-Model” Session が開催されました
12月18日、第47回Find-Your-Role-Model Sessionが開催されました。2018年最後のセッションとなった今回は、ファイザー株式会社エッセンシャルヘルス事業部門「メディカル・アフェアーズ」の統括部長として、薬剤の適正使用の促進に携わられる藤本陽子先生をお招きしました。
藤本先生は本学卒業後、神経内科学教室に入局、都立神経病院などで6年間臨床医として研鑽を積まれた後、米国Duke大学にて基礎免疫学の研究に従事されました。帰国後の2002年、ファイザー株式会社に入社。以降、禁煙治療薬「チャンピックス」の国内開発チームリーダーを経て、神経疾患領域の開発部長やアルツハイマー病研究における企業代表医師、また、循環器疾患・糖尿病・代謝疾患領域の開発部長を務められました。2013年よりエスタブリッシュ医薬品事業部門に所属、アジアパシフィック・メディカル・アフェアーズ統括部長としてご活躍の後、現職に就かれています。
セッションでは、「メディカル・アフェアーズ」の役割について、「製薬企業において医師だからこそ果たせる役割は何か」という観点でお話いただきました。薬がどのような形で患者さんに提供され活用されるとその薬の価値が患者さんにとって最大化できるかを考え、必要なエビデンスなどを提供するメディカル・アフェーアズは、マーケティング部門や研究開発部門など多くの部門を繋げて取りまとめる、まさに製薬企業の要となる存在です。「患者さんに直接対峙し、薬を処方するという医師にしかできない臨床現場での経験が直に活きる」とのお言葉に、臨床・研究の枠を超えて、医師のキャリア選択の新たな可能性が広がりました。
「キャリア選択におけるコアバリューとモチベーション」も今回のメインテーマの一つでした。神経内科学分野における臨床経験、米国での基礎研究、そして、世界屈指の製薬企業での治験の統括と、国内外問わず多彩なフィールドで輝かしいご活躍をされてきた藤本先生。しかし、先生のキャリアの軌跡は決して美しいサクセスストーリーに終始するものではありませんでした。アメリカの研究生活では、ビザを取り消され、帰国を余儀無くされたことも。それでも先生が不屈の精神で再びアメリカに戻り、研究成果を上げられた背景にあったのは、今の自分にとって何が一番大事か、本当に自分のやりたいことは何かということを突き詰めて考えてがむしゃらに行動する姿勢でした。良い意味で行く末を恐れない「おめでたい人になる」という先生ならではの価値観にもとづくポジティブ思考は、私たち全員にとって新鮮な学びでした。
1年生から大学院生までの学生、そして、本大学の医師も集った今回のセッション。ご自身のご経験を包み隠すことなく丁寧にお話くださる藤本先生は、学年・分野を問わず私たちにとってキャリア選択のロールモデルとなる存在で、セッションが終了してもなお質問が絶えませんでした。
藤本先生は本学卒業後、神経内科学教室に入局、都立神経病院などで6年間臨床医として研鑽を積まれた後、米国Duke大学にて基礎免疫学の研究に従事されました。帰国後の2002年、ファイザー株式会社に入社。以降、禁煙治療薬「チャンピックス」の国内開発チームリーダーを経て、神経疾患領域の開発部長やアルツハイマー病研究における企業代表医師、また、循環器疾患・糖尿病・代謝疾患領域の開発部長を務められました。2013年よりエスタブリッシュ医薬品事業部門に所属、アジアパシフィック・メディカル・アフェアーズ統括部長としてご活躍の後、現職に就かれています。
セッションでは、「メディカル・アフェアーズ」の役割について、「製薬企業において医師だからこそ果たせる役割は何か」という観点でお話いただきました。薬がどのような形で患者さんに提供され活用されるとその薬の価値が患者さんにとって最大化できるかを考え、必要なエビデンスなどを提供するメディカル・アフェーアズは、マーケティング部門や研究開発部門など多くの部門を繋げて取りまとめる、まさに製薬企業の要となる存在です。「患者さんに直接対峙し、薬を処方するという医師にしかできない臨床現場での経験が直に活きる」とのお言葉に、臨床・研究の枠を超えて、医師のキャリア選択の新たな可能性が広がりました。
「キャリア選択におけるコアバリューとモチベーション」も今回のメインテーマの一つでした。神経内科学分野における臨床経験、米国での基礎研究、そして、世界屈指の製薬企業での治験の統括と、国内外問わず多彩なフィールドで輝かしいご活躍をされてきた藤本先生。しかし、先生のキャリアの軌跡は決して美しいサクセスストーリーに終始するものではありませんでした。アメリカの研究生活では、ビザを取り消され、帰国を余儀無くされたことも。それでも先生が不屈の精神で再びアメリカに戻り、研究成果を上げられた背景にあったのは、今の自分にとって何が一番大事か、本当に自分のやりたいことは何かということを突き詰めて考えてがむしゃらに行動する姿勢でした。良い意味で行く末を恐れない「おめでたい人になる」という先生ならではの価値観にもとづくポジティブ思考は、私たち全員にとって新鮮な学びでした。
1年生から大学院生までの学生、そして、本大学の医師も集った今回のセッション。ご自身のご経験を包み隠すことなく丁寧にお話くださる藤本先生は、学年・分野を問わず私たちにとってキャリア選択のロールモデルとなる存在で、セッションが終了してもなお質問が絶えませんでした。
日時: | 2018年12月18日(火) 17:30~18:30 |
場所: | M&Dタワー8階南、G-Lab |
ゲスト: | 藤本陽子先生 ファイザー株式会社 |