第71回(2023年度第1回)“Find-Your-Role-Model” Sessionが開催されました

2023年度第1回目(通算71回目)となるFind-Your-Role-Model Sessionでは、McKinsey & Companyのパートナーとしてご活躍されていらっしゃる、医師の反田篤志先生をお招きしました。

反田先生は、東京大学医学部卒業後、沖縄県立中部病院で初期研修、米国マウントサイナイベスイスラエルで内科研修、メイヨーククリニックで予防医学専門研修をされるとともにミネソタ大学で公衆衛生学修士(MPH)を取得された後、帰国されMcKinsey & Companyに就職され、政府機関・製薬企業・医療機器メーカーに対する分析や事業戦略/マーケティング戦略支援、社内変革支援などに取り組まれています。同時に、非営利目的の社内組織であるMcKinsey Health Institute(MHI)の日本のリーダーも務め、同組織の目標である「あらゆる地域、業界、コミュニティにおける寿命の延伸及び暮らしの質の向上」の実現にむけリーダーシップを発揮されています。

はじめにコンサルティングとはどのようなものなのか、先生がマッキンゼーでクライアントのどのような課題と向き合い、どういったタスクに取り組んできたのかについてお話しいただきました。話の中で特に印象的だったのはクライアントが問題解決を求めて依頼をするということで、一流の企業や組織であるクライアントを支援するという点においてもコンサルティングファームの叡智について強く認識しました。また、クライアントから依頼された案件の中には、私たちの生活に直結するようなものもあり、コンサルティングという仕事が自分たちの身近なことにつながっていることが実感できました。

次にマッキンゼーが社会に貢献している活動の例として養育里親推進の取組みについてお話しいただきました。私たちにとって馴染みが薄いような社会問題にも取り組んでおり、改めてマッキンゼーの「世界に持続的な良い変化をもたらす」というpurposeに基づいた活動をしていることを認識しました。

最後に先生自身のビジョンとともにマッキンゼーで働く意義についてお話しいただきました。先生自身、大学に入った頃からヘルスケアシステムの方面に関心を持ち、それをより良いものにするために何ができるかということを考えていたとのことでした。そして常に自身の意欲をかき立てられるような環境に身をおくことの大切さについてもたくさんお話ししてくださいました。

先生の話やQ&A sessionを通じて、課題解決に取り組む際や意思決定をする際のアプローチとして、どのように成し遂げる必要があるのかという手段(How)ではなく、自分が最終的に何を成し遂げる必要があるのか(What)を考えることの重要性や、仕事にビジョンややりがいを持ち続けることの重要性などについて知ることができました。

大学での授業や普段のFind-Your-Role-Model Sessionでも関わることの少ないコンサルティング業界でご活躍されている医師の先生にお話を伺う機会は非常に貴重であり、医療職以外に興味を持っている学生はじめ多くの人にとってコンサルティングファームの業務内容やそこに従事する医師の信条やビジョンについて知り、新しい知見を得ることのできた刺激的なセッションでした。

Flyer(JP)_Dr. Sorita
日時: 2023年6月26日(月) 18:00~19:00
ゲスト: 反田 篤志 先生
マッキンゼー&カンパニー

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